myママライフ01 フォトグラファー 中川正子さん

岡山⇔東京
「二拠点生活」のこと

愉快なふたり旅

この頃から「大変なひとり旅with赤
ちゃん」が、「愉快なふたり旅」に

—3人で会えてますか?

会えてはいるけど、相変わらず綱渡りで。俊男とGoogleカレンダーを共有していて、同じ予定表に書き込んでいるのね。
「あ、ここがかぶってる!」「ここ何時から何時まで空いてんの?」みたいな感じでやりとりしていて。
って言っても実際に会ってるときは、遠距離恋愛のカップルがたまに会ってワーイワーイみたいな感じで、
3人でワーイワーイって楽しんでいるんだけどね。他のおうちと比べたことないけど、
例えば一緒に暮らしていて毎日顔を合わせていて、“旦那さんなんてもっとゆっくり帰ってくればいいのに”
っていうおうちがもしあったとしたら、そういうおうちの、100万倍くらい楽しんでいる感じはする(笑)。
もちろん一緒にいられるほうがいいに決まってるんだけどね。こないだね、
俊男くんに、急に私、ハッと思って言ったことがあったの。
「うちの家族って、もしかしてあたしが仕事を辞めてね、
岡山で専業主婦やったらものすごいうまくまとまるんだよねー」って。
そうしたいって意味ではなくて、急にそれに気づいたというか。
岡山にはちゃんとした家もあるし、だから私が一切仕事をしなければ、私は岡山で待っていて、
たまに彼が東京に行くっていう暮らし。
家も岡山1個で済むし。ちょっとタイトにすれば彼の収入だけでも暮らせるし、
そんな手があったことに気づかなかったって思ったんだけど。
それを彼に言ってみたら、「うちはそんなんじゃ家族の形として成立しないでしょ」ってあっさり言われて。
「なんで?」って聞いたら、「そういう生き方がしたいの?」って言われて、「ちょっと言ってみただけ」みたいな。
彼はやっぱり、私が弥田正子じゃなくて中川正子としての人生をしっかりやってるから好きなんだし、
私自身がそうやって生きていきたいのだろうから、そうやって生きればいいってシンプルに考えてくれていて。ほんとうにありがたい。

—家族一緒に暮らすことよりも、正子さんの生き方としてどうかということを考えている。
すごいなあ、俊男さん。実際のところ、1ヶ月にどれくらい会えていますか?

一応毎週会うつもりではいるけど、今週は会えなかったから…そうなると月2、3回かな。
でも1回会うときに2泊3日とかするから、月に2、3日というわけではないけれど。

—単純に、続いているのがすごいって思う。

まあね、それも微調整、微調整してきた結果だから。
もちろん途中段階では、例えばサイの大事な行事があるときに来られないのは、もうちょっとどうにかならない?なんて言ったりすることはあったよね。
Googleカレンダーを共有し始めたのも、もう、あまりにもお互いの予定がわからなすぎて…。
で、会うと「今週末どうなんだっけ?」ってなって、「えっとー…」っていう時間が多くてイライラしちゃう。
そういうことの調整を重ねた結果だから、最初からツルっとうまくいったわけではないよー。

—『dictionary』のインタビューに、岡山と東京とを行き来する暮らしを「二拠点生活」と書いていて、うまい表現だなあと思いました。
その二拠点生活をするにあたり、同じママとしては、サイちゃんとふたりきりの新幹線の移動が大変そうだなあと思ってしまうのですが。

彼との関係も変化してきていて。震災直後はまだ0歳11ヶ月。
もう完全に、保護すべき小さなものだったでしょ。ずっとエルゴの中に入れて一緒に走ったりしていて。
だんだんと歩き出すようになって意思を持つようになって。で、今では励ましてくれたり、指摘してくれたりする。
移動もね、最初は本当に大変だったんだ。新幹線で3時間半の岡山から東京の移動のうち3時間くらいは通路を歩く彼につきあってたりしたなあ。
荷物全部持ってね。けど、今では「大丈夫?」って声掛けてくれたり話し相手になってくれたりして。
以前は「大変なひとり旅with赤ちゃん」だったのが、最近は「愉快なふたり旅」になっていて。
そう、ちっこい相棒みたいな。今はもう、そんな感じ。
寝てほしくないときに寝ちゃって13kgの荷物が突然増えるのは変わらないけどね!